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稲、大豆、そばの放射性セシウムの吸収抑制対策について
- 福島県農林水産部発行「農業技術情報(第71号)」から抜粋してお知らせします。
稲、大豆、そばの放射性セシウムの吸収を抑制するためには、生育初期に土壌中の交換性カリ含量を高めることが重要です。
【稲】
- 稲わら等の施用による土づくりを基本に、土壌分析を行い、吸収抑制効果の高い塩化カリの施用により、土壌中の交換性カリ含量の目標値を確保できるようにした上で慣行の基肥(窒素・リン酸・カリ)を施用してください。
【大豆、そば】
- 堆肥等施用による土づくりを基本に、土壌分析を行い、吸収抑制効果の高い塩化カリまたは硫酸カリを用い土壌中の交換性カリ含量の目標値を確保できるようにした上で慣行の基肥(窒素・リン酸・カリ)を施用してください。
収穫・乾燥・調製時における汚染防止
- 収穫・乾燥・調製を行う過程で、放射性セシウムを含むゴミ、ほこりや土砂などが玄米に混合したり、玄米に付着することで汚染されることがないよう丁寧に作業を行うとともに、籾摺機や選別・計量機を原発事故後に初めて使用する場合は、通常の清掃に加え、籾や玄米を投入して一定時間運転する「とも洗い」を行うことが必須です。
- 特に、避難指示区域等に保管されていた籾摺機や選別・計量機は汚染されている可能性が高いため、対象となる機械をお持ちの方はお近くの県農林事務所農業振興普及部・農業普及所にご相談ください。
- 「とも洗い」の詳しい内容や作業方法は、以下を参考にしてください。
- 「米の収穫・乾燥・調製工程における放射性物質交差汚染防止ガイドライン~原発事故の影響を受けた地域での米の乾燥調製を行う生産者向け~」(平成25年7月農水省)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/pdf/kome_130709.pdf<外部リンク>
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