クマ被害を防ぐ10箇条
今年度はクマの目撃件数が過去最多となっており、人身事故も県内で9件(10月7日現在)発生しています。
一人一人が普段の生活から気をつけることで、人身事故の発生を減らすことができます。
普段から気をつけるべきことについて以下のとおり10箇条にまとめましたので注意しましょう。
1 外出時間に注意!
特に日の出前、日没後には徒歩による外出を控え、また日中でも鈴など音の出るものを携行してください。
山間地では隣の家に行く際にも注意が必要です。
2 通学路や散歩コースに注意!
子供たちの通学路、お年寄りの散歩コースの安全を今一度確認してください。また、校庭の周囲や自転車置き場が雑木などに囲まれている場合はクマが潜んでいる可能性が高くなります。
下刈りや不要な枝を切り落とすなど見通しが利くようにしてください。
3 川の近くは要注意!
河川敷がクマの移動ルートや潜み場所になっています。
ヤブなどで見通せない河川敷には昼夜を問わず絶対に近づかないでください。
また、河川敷につながる林やヤブも里地出没のルートになっています。
河川との位置関係を考え、隣接する農地などの出入りの際にも十分注意してください。
4 ペットを飼っている人も注意!
犬の散歩時に人身事故が発生しています。
ヤブや林などで見通しの利かない場所を通るルートは極力避けてください。
またヤブに覆われた小川などに架かっている橋の上も危険なことがあります。
これからは涼しいので、なるべく人通りや車通りの多い時間帯に変更してください。
そしてペットも大切な家族の一員です。
鎖に繋いで飼っている場合は、クマだけではなくイノシシが襲う事故も発生しています。
夜はなるべく屋内で飼養するか、リスクが高い場合は電気柵などで囲うようにしましょう。
また食べ残しのエサは必ず処分してください。
ドングリはクマだけではなく、イノシシにとっても重要なエサになっています。
今秋は、不作や凶作の地域が多いので、クマだけではなくイノシシにも注意してください。
5 物音や駐車場に注意!
住宅や敷地内で物音がしても、不用意に外に出たり、窓を開けて確認したりしないようにしてください。
また、敷地内に足跡や立木についた爪痕、草を分けたような跡、糞などの痕跡がないか定期的に確認してください。
駐車場での事故も発生しています。
車に近づく前に、周辺に潜んでいないか注意するとともに、パンパンと手を叩いてクマに存在を知らせるなどしてください。
6 畑の見回りに注意!
人気のない畑や果樹園などの見回りの際には車両を使い、降りる前に周辺の気配に注意し、必要なら花火などで追い払ってから近づいてください。
夜間の見回りは止めましょう。
キャビンのないトラクターでの事故も発生しています。
7 クマの好物に注意!
今秋のクマはとにかく腹を空かせています。
特にカキやクリなどの未利用果樹木、ソバ畑、トウモロコシ畑などの野菜残渣、畜舎の配合飼料、鶏小屋、倉庫内の米ぬかや穀類、ベンキやグリース類などに誘引されます。
またガラス窓を割って室内に侵入する事故も発生しています。
カーテンを引いたり、夜間は雨戸などを使ってください。
空き家などに潜んでチャンスを伺っているいることもあります。
戸締りに注意してください。
8 キノコ採りは特に注意!
今秋のキノコ刈りはリスクが非常に高く、たとえ鈴などを携行していても命がけになります。
特に注意してください。
9 山での仕事に注意!
林道の補修や架線の点検などの山地作業時、河川敷の刈り払いや環境調査時にも事故が発生しています。
今秋は複数で行動していても事故に遭う可能性が高いと考えられます。
最寄りの役場や警察署で周辺の出没状況を確認し、花火を使っての追い払い、クマスプレーの携行、またリスクが高いと判断されたら中止するようお願いします。
10 山遊びに注意!
登山やサイクリング、キャンプなどの野外活動、山間部の名所旧跡での観光、緑の多い公園での散策もリスクが高いと考えられます。
最寄りの役場や警察署で周辺の出没状況を確認し、リスクが高いと判断されたら中止するよう願います。
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