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葛尾村介護保険対策検討チーム(座長:馬場副村長)では、平成30年8月から、
(1)介護給付費の抑制
(2)介護保険に対する村民の理解浸透
(3)健康増進・介護予防の取組の啓発
を目標に掲げ、村の介護保険を取り巻く現状を分析し、集中的に検討を進めてきました。
その結果、平成31年2月12日の第4回会議において「葛尾村の介護保険対策の方向性について(提言)」が取りまとめられ、その後、村の健康対策アドバイザーである坪倉正治医師から村長に提言書が手渡されました。
今後、村ではこの提言を踏まえて介護保険対策に取り組んでいきます。
平成31年2月12日
葛尾村長 篠木 弘 様
葛尾村介護保険対策検討チーム
当チームでは、(1)介護保険給付費の抑制(要介護認定数の減少、要介護度の改善、ケアプラン再点検等)、(2)介護保険に対する村民の理解浸透、(3)健康増進・介護予防の取組の啓発を目標に掲げ、村の介護保険を取り巻く現状を分析し、集中的に検討を進めてきた。
原発事故による避難によって要介護認定者が大幅に増加した背景を認識しつつも、住民が安全・安心で健康に暮らせる生活環境を早期に整えていくために、介護保険対策は喫緊の課題であり、これまで以上に村民が理解を深めて取り組んで行くことが重要である。
以下、今後の葛尾村の介護保険対策の方向性について提言する。
葛尾村の介護保険対策の方向性について(提言)
1 今後の対策に向けたポイント 「地域の支え合い」 |
2 具体的な取組案
(1) 村の介護保険の現状分析
ア 村の介護保険の現状についての分析(講じた対策の効果測定)
イ 介護予防に向けた地域課題の見える化
・日本老年学的評価研究(JAGES)の「健康とくらしの調査2019」への参加
ウ ケアプラン点検の実施
エ 村地域包括支援センターとの定期的な協議
(2) 介護給付費の適正化
ア 介護給付費の個人への通知
イ 自立支援型地域ケア会議の実施
ウ 村の状況に合った必要な介護サービス等の検討
エ 要介護・要支援の認定調査に係る人材育成
オ ケアプラン点検の実施(再掲)
(3)健康増進・介護予防の推進
ア 要支援・要介護リスクの評価・分析
・まだ要介護にならない65歳以上の村民に対して介護予防に関するチェックリストを送付・回収し、分析を行う
イ 介護予防事業の推進
・これまで実施してきた体操教室や体力測定会等のより効果的な実施
・村民自らが声を掛け合って集まるお茶飲みサロンや体力づくり等の展開の支援
・他事業の中にも健康の要素を取り入れることの検討
ウ 村の状況に合った地域の支え合いの仕組みの構築
・「地域支え合いのつどい」等の継続開催
・村の状況に合った地域の支え合いの仕組み、具体的な受け皿づくりの検討
・地域のキーパーソンの方々との連携と積極的な関わり
エ 村民の健康づくりへの意識・関心を高める取組
・保健師による健康支援事業や公民館の社会体育活動等も含めた村全体での健康づくりへの意識啓発
・村民自らが主体となって実施する地域のつながり・健康づくりの取組に対する表彰等の検討
オ 事業を推進する側のマンパワー不足に対するサポートの在り方の検討
カ 自立支援型地域ケア会議の実施(再掲)
(4) 介護保険の理解促進
ア 介護保険に係る住民の理解促進
・村広報誌に「健康づくり・介護保険等に関するコラム」の連載
・村と葛尾村社会福祉協議会主催での「健康づくり講演会」の開催
イ 介護給付費の個人への通知(再掲)
ウ 村の状況に合った地域の支え合いの仕組みの構築(再掲)
(5)その他
ア 国及び県への要望活動
イ 他団体(県や県内報道機関等)の健康づくり事業との連携
ウ 村地域包括支援センターの機能強化