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東日本大震災10年を迎え(葛尾村長メッセージ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年3月11日更新

東日本大震災から10年を迎え(令和3年3月11日)

 10年前の2011年3月11日、午後2時46分。

これまでに経験したことのない大地震に襲われ、

村内は国道が寸断されるなど、甚大な被害を受けました。

さらに、大津波が太平洋沿岸を襲い、

東京電力福島第一原子力発電所事故により放射能汚染物質が放出し、

全村民が村外への避難を余儀なくされました。

 

 東日本大震災の死者は15,900人、行方不明者は2,525人を数えます。

村民の中には、浪江町で津波の被害にあった方もおり、

今もなお発見されておらず、一日も早くご家族の元に帰られることを祈るばかりです。

 村外への避難を続けている中で、住み慣れた愛着のある葛尾村に戻りたい

という強い思いを抱いたまま、多くの村民がお亡くなりになりました。

さぞご無念であっただろうと、言葉が出ないほど心が締め付けられる思いであります。

改めまして、村民を代表し、この震災の犠牲となった全ての方に哀悼の誠を捧げます。

 

 平成28年6月、葛尾村の避難指示が一部地域を除き解除されました。

 避難中は、福島市、会津坂下町、柳津町、三春町をはじめ、県内外だけでなく、

世界中の多くの方々にご支援をいただき、現在も様々な形で応援をいただいております。

このことは、かけがえのない縁として、

現在、そして今後も決して色あせることのない村、村民の財産となっています。

加えて廃炉作業に従事する方をはじめとした復興推進にご尽力頂いている方や

中間貯蔵施設を受け入れて頂いた地域には感謝の念に堪えません。

この場をお借りいたしまして、心より厚く感謝を申し上げます。

 

 ふと村を見渡すと、子供たちの元気な声が聞こえてきます。

田畑を耕す風景をはじめとした豊かな自然があります。

「明るく」「楽しく」「前向き」に日々を過ごす多くの村民の皆さんを目にします。

 また、震災前から続いている「人柄の良さ」と「助け合う心」が

震災後も無くなることなくしっかりと息づいています。

これらは、いかなることがあっても、決して失ってはいけない村の宝物です。

 

 帰還困難区域全域の避難指示解除、根強い風評被害や震災の風化、

そして、昨今の新型コロナウイルスからの克服など、

私たちの前には多くの困難が待ち受けています。

 しかしながら、村民が力を合わせれば、いかなる困難をも乗り越えられる。

私はそう強く信じています。

 

 2年後の2023年に、葛尾村は村政施行100周年を迎えます。

村民全員で村を盛り上げ、

葛尾村民であることを誇れる村を作り、将来の世代につなげていきましょう。

 

 令和3年3月11日

 

                                     葛尾村長  篠木弘