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村長あいさつ(就任1年にあたって)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年11月13日更新

村長あいさつ(就任1年にあたって)

  村長

 村長就任1年の節目にあたり、村民の皆さまにごあいさつを申し上げます。

 昨年6月12日に帰還困難区域を除く避難指示が解除されてから1年5か月が経過しました。昨年11月に村長の職を拝命し、村の復興再生にあたっては、次の六項目を重点事項として全力で取り組んでまいりました。現在の復興の主な進捗状況を申し上げたいと存じます。

  1. 「住民の安全安心の確保」について
     村に戻られた方が安心して暮らせるよう、防犯防災対策として「緊急通報及び見守りパトロール事業」により、日夜村内の警戒に当たっております。
     また、5月から見守り隊がパトロールに合わせて新聞を届けながら住民へ声がけを行い、軽作業を手助けする「生活支援サービス」も実施し、さらに、専用端末による「見守りホットライン」により、万一の事態に備えております。
     とりわけ、買い物環境の再生については、4月にマルイチ商店、7月に石井食堂、ヤマザキYショップヤマサが村内での営業を再開されました。そのお陰で周辺地域からも人が集まり、村に活気が出てきていると感じています。
     なお、今月4日には、「交通事故死者ゼロ6000日」を達成することができました。                         

  2. 「医療福祉の充実」について
      内科診療については、一般社団法人田村医師会のご支援の下、村立診療所として今月9日に村内での診療を再開しました。これにより、昨年7月から再開している歯科診療とともに、震災前の医療提供体制を取り戻すことができました。
     また、田村市都路診療所との連携も強化し、無料送迎サービスの実施や6月に開催した葛尾村救急医療検討会、8月に本村出身等の医師3名に委嘱した葛尾村医療提供体制アドバイザーも活用しながら、より良い医療提供体制の構築に努めてまいります。
     さらに、社会福祉協議会と連携して「生きがいデイサービス事業」を実施し、帰村した村民の健康維持・増進、介護予防対策に取り組んでおります。

  3. 「教育と絆づくり」について
     幼稚園、小中学校については、保護者及び関係者との協議を進めながら平成30年4月から村内で再開できるよう準備と環境づくりを進めております。小学校、中学校の改修や体育館特別教室の増改築、そして6月にはプールも完成し、子どもたちに使ってもらえるようになりました。今後とも少人数教育のメリットを最大限に生かし、放課後子ども教室や村営学習塾、ALTによる英語授業、ICTを活用した授業等を継続してまいります。
     また、盆踊りや「かつらお感謝祭」を7年ぶりに復活させるとともに、震災前からのお祭りや地域の活動が続けられるよう、「ひろがるわ」活動を推進し、公民館事業や各種催しへの参加を呼び掛け、村民相互の絆の維持に力を入れております。
    10月に伝統の三匹獅子舞を7年ぶりに村内で披露できたこともうれしい出来事でした。

  4. 「産業の再生と働く場の確保」について
     本村の基幹産業である農業畜産の再生については、やる気のある農家を支援するとともに、県、JA、大学等との連携を図りながら再生に全力を傾注します。そのため、優良農地に山積みされているフレコンバックの早期搬出を国に強く要請し、イメージ回復と営農再開しやすい環境づくりを図ってまいります。
     特に、村独自に繁殖素牛の導入やパイプハウス等の設置費用を助成するなど、より身近なところから営農再開してもらえる支援制度を設けたところであります。
     また、既存の商工業者の村内での再開支援はもとより、農業用倉庫や胡蝶蘭栽培施設の整備を進めるとともに、働く場を確保するため、新たに産業団地を整備し、これにより愛知県のニット会社を村内に誘致できることになりました。 

  5. 「人口対策」について
      人口対策は重要な課題であり、一人でも多くの村民に帰村していただけるよう、仮設住宅などからの引越費用を助成するとともに、子育て支援など若者の定住化対策に力を入れ、今年度から村独自に「未来子ども助成事業」として村内で生活する子どもたちへ一人あたり月2万円を支給しております。
     また、村外からの移住を促すための情報発信については、これまでの村広報誌に加え、新たにフェイスブックなどのSNSを通じて、若い視点での村の情報発信に取り組みました。
     さらに、大学との連携については、福島大学うつくしま未来センターや日本大学工学部に加え、新たに郡山女子大学や東北大学大学院農学研究センターと連携協定を締結し、かつらおサークルミーティングを開催するなど連携を強化することにより、多くの学生が本村を訪れ協力してくれるようになりました。6月と11月には、村の高低差のある地形を最大限に生かした自転車の競技大会「ツール・ド・かつらお」の開催、7月からは「せせらぎ荘」の宿泊も再開し、さらなる交流人口の拡大と地域の活性化を図ってまいります。

  6. 「帰還困難区域の対応」について
      帰還困難区域の取り扱いについては、改正された福島復興再生特別措置法や基本方針に基づき、認定された区域で除染・家屋解体を行うこととされたことから、野行地区の皆さんの意向を十分に踏まえ、特定復興再生拠点区域計画を策定し、しっかりと対応してまいります。  

  7. その他の取組について
     このほかにも、復興交流館や防災備蓄倉庫の整備、郷土文化保存伝習館や浪江消防署葛尾出張所の改修が進められているほか、日本大学工学部との「ドローンを活用した葛尾村の復興まちづくりに関する協定」の締結など、新しい取組にも果敢に挑戦しているところです。

 このように、復興に向けて一歩一歩着実に進んでいる様子が、村民の皆さんの御協力のお陰さまで少しずつ目に見える形になってきております。しかし、まだまだ課題は山積しており、本格的な復興はこれからが正念場です。

 これからも国や県を始めとする関係機関の御支援をいただきながら、チャレンジ精神で諸課題に一つ一つ真剣に丁寧に取り組んでまいる所存でございますので、議会及び村民の皆様、葛尾村を応援してくださる皆々様には、今後とも、より一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げ、ご報告といたします。

平成29年11月12日

葛尾村長 篠木 弘