かつらお村郷土文化保存伝習館

いろりを囲み、機を織り、つつましく暮らしてきた葛尾の人々。ここ伝習館では、その生活ぶりを貴重な文化の数々を学ぶことが出来る。

養蚕業の移り変わりをたどる「絹の部屋」、険しい山道を分け入り、木を伐り倒して運びおろした林業労働者の苦労を偲ぶ「杣(そま)の部屋」、全国的にも貴重な延鉄専業鍛治集団の資料を集めた展示室など。厳しい自然を生き抜いた先人たちの営みに心を打たれる。

【ろばた】
 昔は食事するにも、暖をとるにも、物を煮焼するにも、仕事するにも客を接待するにも、家族が談話するにも「ろばた」が中心であった。これをとおして昔の人の心をしのびたい。

【絹の部屋】
 養蚕業に使用した用具をつぎつぎに展示して、そのうつり変わりについて考える。 はたおり機を復元展示叉、蚕発育順序の模型も展示する。
 松本三九郎大尽の経営活動は、蚕糸によって、京や大阪方面に商売したことが伝えられる。

●農具展示●
米作を中心とした農作業に使用した用具をいろいろと取り揃えて陳例。

【杣(そま)の部屋】
 かつて村の人々の生活は、樹で明け木に暮れた。樹を伐り、木材を運ぶには、険しい山道を人の力で運んだ。

 今、先人の苦労を偲び感謝の念と汗のこんだ道具の数々をふりかえってみたい。軌道(トロ道)が営林署の経営によって、大正8年に、浪江町より葛尾村大字野川字湯の平まで約31Kmの間に完成され、当時浪江町と葛尾村を結ぶ唯一の交通機関で、人々も林産物と一緒にトロリーに便乗した。

 その後、時代が変わり、自家用車およびトラックが増大され、昭和34年全軌道が撤去された。林幹を標本として展示。